マンジャロ使用中の筋トレ併用について解説。「なぜ運動が必要？」「筋肉が落ちる？」という疑問に答え、リバウンド対策にもなる効果的な筋トレメニューやたんぱく質の摂り方まで、医師が紹介します。
マンジャロ減量で「筋肉が落ちる」のは本当？筋トレの必要性は？
マンジャロ（GLP-1/GIP受容体作動薬）による治療を始めると、食欲が自然に落ち着き、体重が減少しやすくなります。その一方で、「体重と一緒に筋肉まで落ちてしまうのでは？」と不安に感じる方も少なくありません。
この疑問について、マンジャロ治療と運動の関係を解説します。
結論：筋肉量を守り、代謝低下を防ぐために筋トレ併用が推奨される
結論からお伝えすると、マンジャロ治療中に健康的な減量を目指すためには、筋トレの併用が強く推奨されます。
マンジャロで食事量が減って体重が落ちる過程では、脂肪と同時にある程度の筋肉量も減少する可能性があるためです。
筋トレを併用することで、この筋肉量の減少を最小限に抑え、基礎代謝の低下を防ぐことが期待できます。
＼ 最短で当日診療もOK ／
臨床データが示す筋肉量（除脂肪量）への影響
海外の研究（SURMOUNT-1試験のサブ解析）では、マンジャロ（一般名：チルゼパチド）を72週間使用したグループにおいて、体重が平均で最大21.3%減少したことが報告されています。
その内訳を見ると、脂肪量は33.9%減少しましたが、筋肉などを含む除脂肪量も10.9%減少していました。
これは、マンジャロによる減量が主に脂肪の減少によるものであることを示していますが、同時に、何もしなければ筋肉量も一定の割合で減少する可能性があることを示唆しています。
なぜ食事制限だけのダイエットは筋肉が落ちやすいのか
これはマンジャロ特有の問題ではなく、食事制限だけに頼るすべてのダイエットに共通する現象です。
摂取カロリーが消費カロリーを下回ると、体はエネルギー源として脂肪だけでなく、筋肉（たんぱく質）も分解して利用しようとします。
特に、食事量が減っているにもかかわらず運動（特に筋トレ）を行わないと、体は「筋肉はそれほど必要ない」と判断し、筋肉の分解を進めやすくなってしまうのです。
＼ 最短で当日診療もOK ／
マンジャロ減量で筋肉が落ちる具体的な「リスク」とは
【リスク】基礎代謝が低下し、リバウンドしやすくなる
筋肉量が落ちてしまう最も大きなリスクは、「リバウンドしやすくなる」ことです。
筋肉は、私たちが何もしなくても消費するエネルギー（基礎代謝）の約2割を占める、体の中で最もエネルギーを消費する組織の一つです。
そのため、筋肉量が減少すると基礎代謝も低下してしまいます。基礎代謝が低下すると、体はエネルギー消費を抑える「省エネモード」になり、以前と同じ食事量でも太りやすくなってしまうのです。
これが、減量後に食生活を少し戻しただけですぐに体重が戻ってしまう「リバウンド」の大きな原因となります
マンジャロ使用中に筋トレを併用すべき3つの理由
1. 筋肉量を維持し、基礎代謝の低下を防ぐ
筋トレを行う最大の理由は、筋肉量の減少を防ぎ、基礎代謝を維持することです。
減量中は摂取カロリーが減るため、体はエネルギー消費を抑えようと「省エネモード」になりがちです。ここで筋トレを行い、筋肉に「まだ必要だ」という刺激を与え続けることで、筋肉の分解を抑える効果が期待できます。
基礎代謝が維持されれば、減量中もエネルギーを消費しやすい状態が続き、ダイエットの停滞期対策にもつながります。
2. リバウンドしにくい身体を作る
筋肉量を維持・向上させることは、「痩せやすく、太りにくい」体質を作ること、つまりリバウンド防止に直結します。
マンジャロ治療によって食欲がコントロールされている間に筋トレを習慣化できれば、治療が一段落した後も、健康的な体重を維持しやすくなります。
＼ 最短で当日診療もOK ／
3. 引き締まったボディラインを目指せる
同じ体重でも、筋肉量が多いか少ないかで、見た目の印象は大きく変わります。
筋トレは、ただ体重を落とすだけでなく、メリハリのある引き締まったボディラインを作るのに役立ちます。
二の腕、お腹周り、ヒップラインなど、気になる部分にアプローチすることで、体重計の数字以上に、見た目の変化を実感しやすくなるでしょう。
【実践ガイド】マンジャロと筋トレを併用する効果的な方法3選
1. 筋トレ｜週2〜3回
筋肉量を維持・向上させるために最も効果的なのが、筋トレです。
筋肉に負荷をかけることで、体が「筋肉が必要だ」と認識し、筋肉の分解を抑え、合成を促すシグナルが送られます。
- 頻度の目安: 週2〜3回
- 内容の目安: 1セット10〜15回程度を、2〜3セット／各部位
- おすすめの種目: まずは自宅でできる自重トレーニング（スクワット、腕立て伏せ、プランクなど）から始め、慣れてきたらダンベルなどを使ったトレーニングに進むのも良いでしょう。
＼ 最短で当日診療もOK ／
2. 有酸素運動｜脂肪燃焼・心身のリフレッシュを目指す
筋トレとあわせて行いたいのが、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動です。有酸素運動は、主に脂肪をエネルギー源として使用するため、脂肪燃焼をさらに促進する効果が期待できます。
- 頻度の目安: 週3〜4回
- 内容の目安: 1回30〜45分程度、息が少し弾むくらいの強度
3. 筋肉の材料「たんぱく質」の正しい摂り方
運動（特に筋トレ）で筋肉に刺激を与えたら、その材料となる「たんぱく質」を食事からしっかり補給することが不可欠です。
- 摂取量の目安: 体重1kgあたり1.2〜1.6g／日 （例：体重60kgの方なら、1日に72〜96gが目安）
- 摂り方のコツ: 一度にまとめて摂るのではなく、毎食20g以上を目安に、3食に分けて摂るのが理想的です。たんぱく質を毎食しっかり摂るだけでも、筋肉量と代謝の維持に役立つとされています。
Q. プロテイン（サプリ）は活用すべき？
食事だけで必要量を摂るのが難しい場合は、プロテインシェイクなどを補助的に活用するのも有効な手段です。ただし、基本は食事から摂ることを心がけましょう。
4. 食事全体のバランス（医師の見解）
マンジャロ治療中は食欲が落ちやすいため、食事の「量」だけでなく「質」と「バランス」が非常に重要になります。
筋肉を維持するためには、たんぱく質だけを摂れば良いというわけではありません。「制限」よりも「バランス」を意識する方が、結果的に長く続けやすくなります。
| 医師の見解 | |
|---|---|
| 3食を基本に | 長期的に痩せたいなら、1食抜くより3食で血糖を安定させた方が代謝が落ちにくいとされています。 |
| 炭水化物を抜きすぎない | 極端に抜くと、ホルモンバランスやメンタルが乱れる可能性があります。 |
| 脂質も重要 | 脂質を抜きすぎると、痩せにくくなり肌も荒れやすくなります。オリーブオイル・青魚・ナッツなどの「良質な脂質」を適量摂るのが理想です。 |
| 食物繊維を意識する | 食物繊維を摂ると、GLP-1（満腹ホルモン）が増えて自然に食欲が整いやすくなります。 |
| 夜遅い食事は避ける | 夜遅くの食事は成長ホルモンの分泌を妨げ、太りやすくなるため、就寝3時間前までには済ませることを目指しましょう。 |
＼ 最短で当日診療もOK ／
マンジャロと筋トレに関するよくある質問4つ
Q1. マンジャロを使うと必ず筋肉は無くなりますか？
A： 必ず無くなるわけではありませんが、食事量が減る過程で、ある程度の筋肉量が減少するリスクはゼロではありません。
海外の研究では、マンジャロ治療による体重減少のうち、除脂肪量（筋肉など）の減少も約10.9%含まれていたという報告があります。これは、一般的な減量時に見られる範囲内とも考えられています。
しかし、記事本文でお伝えした通り、この減少は筋トレの併用や、十分なたんぱく質を摂取することで最小限に抑えることが可能とされています。
＼ 最短で当日診療もOK ／
Q2. マンジャロ使用中に筋トレを併用しても大丈夫？
A：はい、多くの場合で安全かつ推奨されるアプローチです。
マンジャロの使用中に適切な筋トレを併用することで、筋肉量の維持・向上を助け、より健康的でリバウンドしにくい減量を目指すことができます。
ただし、ご自身の体力や持病（特に糖尿病や心血管系の疾患など）によっては注意が必要な場合もあります。運動を始める前や、強度を上げる際には、必ず医師に相談するようにしてください。
Q3. 運動は筋トレだけで良いですか？有酸素運動も必要？
A： 目的によって優先順位は変わりますが、両方をバランスよく行うのが最も理想的です。
- 筋トレ: 筋肉量を維持・向上させ、基礎代謝の低下を防ぐために非常に重要です。
- 有酸素運動（ウォーキングなど）: 脂肪燃焼を促進し、心肺機能や血流の改善にも役立ちます。
まずはご自身が「継続できる」と感じる運動から始めることが大切です。
＼ 最短で当日診療もOK ／
Q4. 副作用がある時も運動すべきですか？
A：無理に運動する必要はありません。体調を最優先してください。
マンジャロの治療初期には、吐き気やだるさ、下痢などの消化器症状が出ることがあります。こうした副作用が出ている時は、体が薬に慣れようとしている時期です。
無理に運動を行うと体調を崩す原因にもなりかねません。運動は体調が安定している時に行い、症状が辛い場合は休息をとり、医師に相談しましょう。
マンジャロ治療を続けやすい環境ならマンクリへ
マンジャロ治療中に筋トレや食事改善といった生活習慣を見直すには、時間的・経済的な余裕も必要です。
マンクリは、マンジャロ治療に特化したオンライン診療クリニックとして、患者様が治療と健康的な生活習慣を両立しやすい環境づくりを目指しています。
1. 業界最安水準で治療の経済的負担を軽減
マンクリは、広告費などを抑えることで、業界最安水準の価格でマンジャロを提供しています。例えば、マンジャロ2.5mgは、1ヶ月分（4本）が12,920円〜（診察代・送料込み）で始められます。
＼ 業界最安水準！マンクリなら最短で当日診療もOK ／
2. オンライン完結で通院の手間を削減（運動時間を確保）
マンクリは、予約から診察、処方、お薬の発送まですべてオンラインで完結します。忙しい方でもスキマ時間（最短5分程度）で診察を受けられ、病院への往復や待ち時間もありません。
＼ 業界最安水準！マンクリなら最短で当日診療もOK ／
3. 専門医師がLINEや診察で継続的にサポート
マンジャロ治療は、副作用の管理や用量の調整など、専門的な知識を持った医師のサポートのもとで継続することが大切です。
マンクリはマンジャロ専門クリニックとして、経験豊富な医師が治療を担当します。治療中の不安や副作用、用量に関する相談も、LINEや再診で気軽に行える体制を整えており、安心して治療を続けていただけます。
現在、他のクリニックで治療中の方の乗り換え相談も受け付けております。肥満症治療について医師にオンラインで相談できますので、お気軽にご予約ください。
＼ 業界最安水準！マンクリなら最短で当日診療もOK ／
まとめ｜マンジャロと筋トレ併用で、健康的な減量を目指しましょう
この記事では、マンジャロ治療と筋トレの併用について解説しました。
- マンジャロ治療（減量中）は、対策をしないと脂肪だけでなく筋肉量も落ちる可能性がある。
- 筋肉量が落ちると基礎代謝が低下し、リバウンドしやすい体になるリスクがある。
- このリスクを防ぐため、「筋トレ」で筋肉を維持し、「たんぱく質」をしっかり摂ることが推奨される。
- マンジャロはあくまで「きっかけ」であり、健康的に痩せるためには「運動」と「食事」の習慣化が鍵となる。
マンジャロ治療は、食欲がコントロールされている間に、運動や食事の良い習慣を身につける絶好のチャンスです。
ぜひ筋トレを上手に取り入れて、リバウンドしにくい健康的な体づくりを目指しましょう。
