マンジャロとピルは併用可能ですが、投与開始後&増量後の4週間は避妊効果が下がることがあります。本記事では避妊効果を保つための注意点、ピルの種類別のポイント、妊娠を疑ったときの正しい対応を医師が解説します。
マンジャロとピルの併用はできる?
【結論】併用は可能!ただし避妊効果が一時的に下がりやすいため最初の4週間は追加避妊が必要

マンジャロとピルは基本的に併用が可能です。ただし、使用を始めた最初の4週間と、用量を増やした後の4週間は注意が必要です。
この期間は、マンジャロの影響でピルの吸収が一時的に不安定になる可能性があるため、コンドームなどの追加の避妊方法を併用することが推奨されています。これは、添付文書でも注意喚起されている内容で、避妊効果を確実に保つための大切なポイントです。
体が薬に慣れ、ホルモンバランスが安定してくると、通常はピル本来の避妊効果に戻るとされています。追加の避妊が必要か迷う場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
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なぜマンジャロで避妊効果が下がるの?
【理由】マンジャロの作用で胃の動きがゆっくりになり、ピルの吸収が遅れるため

マンジャロには、胃の内容物をゆっくり腸へ送る「胃排出遅延作用」があります。この作用により、食後の満腹感が続きやすくなり、食べすぎを防ぐ効果があります。
一方で、ピルのように腸から吸収される薬は、胃にとどまる時間が長くなることで吸収が遅れ、避妊効果が一時的に弱まる可能性があります。
イメージとしては、「胃の中の交通量を制限する信号が増える」ような状態です。マンジャロが“胃の交通整理”を行うことで、食べ物や薬の流れがゆっくりになり、ピルが本来のタイミングで吸収されにくくなります。
この作用は特に使い始めの4週間や増量直後の4週間に強く出やすいため、添付文書でもコンドームなどの追加避妊が推奨されています。それ以降は体が薬に慣れてくると、通常どおりの避妊効果に戻るとされています。
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避妊効果を保つためにできること3つ!
1.マンジャロ投与開始・増量後4週間は追加避妊が必要(コンドームなど)

最も重要なことは、マンジャロの投与を始めた最初の4週間と、薬の量を増やした(増量した)後の4週間は、必ずコンドームなどの追加の避妊法を併用することです。 マンジャロの作用によって胃腸の動きがゆっくりになると、ピルの吸収が不安定になり、避妊効果が弱まる可能性があるためです。
具体的なスケジュールで見てみましょう。
【例1】初めてマンジャロを開始する場合
4月1日にマンジャロ2.5mgの注射を開始したとします。その場合、4月1日から4月28日までの4週間は、普段飲んでいるピルに加えて、コンドームなど他の避妊法も必ず使用してください。
【例2】マンジャロの量を増やす場合
1ヶ月間2.5mgを継続し、医師との相談の上、5月1日から5mgに量を増やしたとします。この場合、5月1日から5月28日までの4週間は、再び追加の避妊が必要になります。
このように、マンジャロを始める時、容量を変えたたびに、その時点から4週間の追加避妊が必要になる、と覚えておくことが大切です。ご自身の治療計画については、必ず医師に確認してください。

2.ピル服用後2時間に嘔吐・下痢をした場合は追加で1錠服用+7日間の追加避妊を

マンジャロの副作用で吐き気や下痢が起こると、ピルが十分に吸収される前に体外へ出てしまうことがあります。その時は吸収前に出てしまった薬は“飲んでいないのと同じ”と考えるのが安全です。
そのため、ピルを服用してから3時間以内に嘔吐や水の様な下痢があった場合は、「ピルを飲み忘れた」時と同じ対処法を行ってください。
また、マンジャロ利用中に水の様な下痢が続く場合は、その期間はピルの吸収率が下がるので、しっかりとコンドームなどで避妊する様にしてください。
【具体的な対処ステップ】
ピルを飲んでから3時間以内に吐いたり、ひどい下痢をしたりした場合は、吸収されなかった可能性のある1錠分を補うため、すぐにその日のピルをもう1錠飲みます。
追加で1錠飲んだ後も、翌日からのピルは、これまで通り同じ時間に1錠服用を続けてください。服用スケジュールを変更する必要はありません。
ピルの成分の血中濃度が不安定になる可能性があるため、前述の4週間の避妊期間ではなかったとしても、そこから7日間はコンドームなど他の避妊法も一緒に行いましょう。
もし吐き気や下痢がずっと続く場合や、ご自身での対処に不安がある場合は、自己判断せず、すぐに処方医やかかりつけの医療機関へ相談してください。
3.毎日同じ時間にピルを服用してホルモンを安定させる
ピルの避妊効果を最大限に保つための基本は、毎日決まった時間に1錠を服用することです。これにより、体内の女性ホルモンの濃度が一定に保たれ、排卵をしっかりと抑える効果が安定します。
マンジャロの併用中は、前述の通りピルの吸収が不安定になる可能性があるため、服用時間をきっちりと守ることは、いつも以上に重要になります。スマートフォンのアラーム機能を活用するなど、飲み忘れを防ぐ工夫をすることをおすすめします。

マンジャロとピルの併用で起こりやすい副作用は?
不正出血や生理周期の乱れが起こることがある

マンジャロの使用による食事量の変化や体重減少は、体内のホルモンバランスに影響を与えることがあります。
ピルは体内のホルモンを一定に保つことで効果を発揮しますが、急な体重の変化によってバランスが一時的に揺らぐことや、ピルの成分の吸収が不安定になることで、ホルモン量が一時的に下がる可能性があります。
その結果として、月経以外のタイミングで出血が起こる「不正出血」や、生理周期が早まったり遅れたりする「生理周期の乱れ」が起こることがあります。
多くは体が新しい状態に慣れるまでの一時的な症状ですが、出血が長く続く、量が多い、痛みが伴うなど、気になる症状があれば自己判断せず、必ず医師へ相談してください。


マンジャロ使用中に妊娠が疑われる場合の対処法は?
1.妊娠が疑われたらすぐにマンジャロの使用を中止する

「あれ、もしかして…?」と思ったら、次回のマンジャロ注射をいったんお休みしてください。マンジャロ(チルゼパチド)は妊娠中の安全性が確立されておらず、一般に「妊婦または妊娠している可能性のある方」では使用を避けるよう注意喚起されています。自己判断で打ち続けないことが大切です。
なぜ止めるのか?―お腹の赤ちゃんへの影響について、はっきりした安全データが不足しているからです。
だからこそ“まず止める”のが世界的にも基本の安全ステップ。不安をあおるためではなく、万一に備えるための当たり前の対応と考えてください。
2.産婦人科医に報告し、胎児への影響や治療方針を確認する

お薬を止めたら、次にすることは「すぐにお医者さんへ報告する」ことです。
一人でインターネット検索を続けて不安を募らせるよりも、専門である産婦人科を受診して直接話すのが、一番確実で安心できる近道です。
産婦人科医は、現時点で分かっている最新の情報を教えてくれますし、これからのことを一緒に考えてくれる一番の味方です。正直に「マンジャロを使用していました」と伝え、いつまで、どのくらいの量を使っていたかを正確に報告しましょう。
3.自己判断せず、必ず医療機関で検査・相談を行う
最後に、最も大切なことは「自己判断が一番のリスク」だと知っておくことです。 市販の妊娠検査薬で陽性が出ただけ、あるいは生理が少し遅れているだけ、という段階で「どうしよう」と一人で悩み続けないでください。
産婦人科を受診し、本当に妊娠しているのか、そして正常な妊娠かどうかなどを専門家にしっかり診てもらうことが、あなた自身の心と体を守るための最も重要な行動です。
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ピルの種類別|マンジャロとの併用で気をつけること
1.低用量ピル丨開始・増量後4週間は【追加避妊】が必要

低用量ピル(COC)であっても、マンジャロを始めた直後と用量を増やした後の4週間は、コンドームなどの追加避妊を必ず併用してください。
理由は、マンジャロにより胃排出が遅れ、ピルの吸収が一時的に不安定になり得るためです。開始・増量のたびに“その日から4週間”と覚えておくと安心です。迷った場合は、服用中のピルの添付文書と主治医の指示に従いましょう。
2.中用量ピル丨低用量ピルと同様に【追加避妊】が必要
中用量ピルでもルールは同じです。 マンジャロを始めた直後および用量を増やした後の4週間は、コンドーム等の追加避妊を必ず併用してください。
マンジャロの胃排出遅延作用により、経口避妊薬の吸収が一時的に不安定になり、効果が変動する可能性があります。 「開始・増量のたびに“その日から4週間”」と覚えておくのが安心です。
迷った場合は、服用中のピルの添付文書と主治医の指示に従ってください。
3.アフターピル丨早急に医療機関へ相談してください

緊急避妊は時間との勝負です。 マンジャロ併用下では、経口薬の吸収が遅れて効果に影響する可能性があります。
自己判断での内服は避け、早急に産婦人科などの専門医療機関へ連絡・受診し、状況に応じて最適な緊急避妊法(内服の可否・種類や、他の選択肢の検討など)について指示を受けてください。
とくに性行為からの経過時間や嘔吐・下痢の有無によって対応が変わります。判断を遅らせず、すみやかに医師へ相談しましょう。
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マンジャロとピル併用時の受診目安丨こんなときは医師に相談を
生理が2週間以上遅れている・不正出血・強い腹痛がある場合

マンジャロとピルを併用している際に、いつもと違う体のサインに気づいたら、早めに医師へ相談することが大切です。特に、以下のような症状が見られる場合は、注意が必要です。
・生理が予定日から2週間以上遅れている
・生理期間外の出血(不正出血)が続く
・または量が多い
・経験したことのないような強い腹痛がある
これらの症状は、妊娠の初期症状である可能性のほか、他の婦人科系の疾患が隠れている可能性も考えられます。自己判断で様子を見たりせず、「いつもと違うな」と感じたら、まずはマンジャロの処方医やかかりつけの産婦人科医に相談してください。
マンジャロとピルを併用中に注意したい食事習慣は?
鉄分・ビタミン・タンパク質・水分をしっかり取る

マンジャロの食欲を抑える効果によって、自然と食事の量が減ることがあります。そんな時だからこそ、少ない量でも体に必要な栄養をバランス良く摂ることが、健康的に過ごすための大切なポイントになります。
例えば、食欲があまりない時でも、貧血予防のための鉄分(ほうれん草や赤身肉、あさりなど)や、肌や髪の健康を保つためのタンパク質(お豆腐や卵、鶏むね肉など)を少し意識して食事に加えることをおすすめします。
また、体の調子を整えるビタミンやミネラルも大切ですので、色とりどりの野菜や果物を取り入れることも忘れないようにしましょう。そして、十分な水分を摂ることも体調管理の基本です。無理のない範囲で、こうした栄養素を意識して摂ることで、元気に心地よく過ごしやすくなります。
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マンジャロとピルに関するよくある質問4つ
1.避妊効果が安定するのはいつ頃?

マンジャロの投与を開始、または用量を増やした後、約1ヶ月(4週間)が経過した頃からピルの避妊効果は安定すると考えられています。
これは、マンジャロの胃の動きをゆっくりにする作用によるピル吸収への影響が、体が薬に慣れるにつれて落ち着いてくるためです。
マンジャロの開始・増量後から4週間は、避妊効果が不安定になる期間になるので、必ずコンドームなど他の避妊法を併用してください。安全に治療を続けていただくために、この期間の追加避妊は強く推奨されています。
2.マンジャロの副作用でピル服用後に吐いてしまった!大丈夫?

マンジャロの副作用として、吐き気や下痢が起こることがあります。もしピルを飲んでから3時間以内に体外へ出てしまうと、薬の成分が十分に吸収されず、その日はピルを飲んでいないのと同じ状態になってしまう可能性があります。
でも、正しい対処法があるので安心してください。ピルを飲んでから3時間以内に吐いてしまった場合は、以下のステップで対応しましょう。
ステップ1:
すぐに、もう1錠飲むことです。まずは落ち着いて、失われた1錠を補うために、すぐに同じピルのシートからもう1錠取り出して飲んでください。
ステップ2:
翌日からは、いつも通りでOK 追加で1錠飲んでも、次の日からの服用スケジュールを変える必要はありません。いつも通りの時間に、いつも通り1錠を飲めば大丈夫です。
ステップ3:
念のため、前述の4週間の期間外だったとしても7日間はWで避妊を。
万が一に備えて、そこから7日間はコンドームも一緒に使用すると、さらに安心です。これは避妊効果を確実にするための、お守りのようなものと考えてください。
もし吐き気や下痢が何日も続く場合や、ご自身での対処に迷う場合は、一人で悩まずに、かかりつけの医師やクリニックに相談してください。
3.マンジャロ開始直後に性行為しても大丈夫?
はい、性行為自体は問題ありません。ただし、避妊については非常に重要な注意点があります。 マンジャロの投与を開始した後、および用量を増やした後の4週間は、ピルの避妊効果が不安定になる期間とされています。
この期間中に性行為を行う場合は、ピルが正常に機能していない可能性を前提とし、必ずコンドームを使用するか、他の非経口的な避妊法(避妊リング、避妊パッチなど)を併用してください。
この時期にピルのみに頼った避妊を行うことは、意図しない妊娠につながるリスクが通常よりも格段に高まるため、絶対に避けるべきです。
4. 妊活をしたい時は?

妊活を始める場合は、医師の指導のもと、少なくとも3ヶ月前にはマンジャロの使用を中止することが推奨されます。
妊娠中や授乳中はマンジャロを使用できません。また、マンジャロはピルの効果を弱める可能性もあるため注意が必要です。妊活や妊娠の計画については、自己判断せず必ずかかりつけの医師にマンジャロを投与している旨を相談し、安全な方針を確認してください。
まとめ丨マンジャロとピルは、注意すれば安全に使用できる

この記事では、マンジャロとピルの併用に関する注意点や対処法について解説しました。
大切なルールを守ることで、マンジャロとピルを安全に併用しやすくなります。最も重要なポイントは、「マンジャロの投与開始後と、用量を増やした後のそれぞれ4週間は、必ずコンドームなど他の避妊法も一緒に行う」ということです。
マンジャロの治療中は、医師の指導のもと、正しい知識を持って向き合うことが大切です。もし副作用で困ったり、使い方に迷ったり、少しでも不安なことがあったりした時は、一人で悩まずに、いつでも医師に相談してくださいね。
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